日銀、正常化へ地固め 氷見野副総裁「適切に出口判断」

日銀がマイナス金利解除への布石を打ち始めた。氷見野良三副総裁は6日、大分市内で開いた金融経済懇談会で、日銀が金融正常化に踏み切った際の経済への悪影響は比較的少ないとの見方を示し、「状況をよく見極めて出口のタイミングや進め方を適切に判断する」と述べた。他の委員の物価・賃上げ動向への評価が前向きに変わりつつあるなか、市場には2024年前半にも日銀がマイナス金利を解除するとの見方がある。

氷見野氏は6...