2023-01-01から1年間の記事一覧

円相場の焦点、日銀からFRBへ 「ドットチャート」に注目 今週の市場

日米株、材料に振れやすく 今週の日米株式相場は上下に振れやすい展開か。12〜13日に米連邦公開市場委員会(FOMC)がある。国内では13日に日銀短観が発表される。日米の金融政策の行方を巡って株価が敏感に反応しそうだ。 米ダウ工業株30種平均は8日に3万624…

EV保護主義、欧州で拡大 仏伊がアジア製に補助金制限

【パリ=北松円香、フランクフルト=林英樹】欧州で電気自動車(EV)をめぐる保護主義的な動きが広がる。フランスでは上海汽車集団が生産する英ブランド「MGモーター」など一部のアジア生産車が、輸送距離が長く環境負荷が大きいとして補助金対象外となる見通…

米政府、イスラエルに弾薬を緊急売却 議会手続きを省略

【ワシントン=中村亮】米政府は9日、イスラエルに戦車搭載の弾薬を売却すると発表した。緊急性が高いと判断し、売却に必要な議会の手続きを省く異例の措置を講じた。与党・民主党から反発が出る可能性がある。 米国防総省傘下の国防安全保障協力局は声明で、…

自民派閥「裏金」問題、週内に捜査本格化 検事50人態勢

自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、東京地検特捜部の捜査が臨時国会閉会日の13日以降に本格化する。帳簿に計上しない「裏金」の実態を調べるため全国から検事を集め、異例の規模となる約50人態勢を整えた。政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入…

自民の政治資金問題「うみ出しきるべき」 河野デジタル相

河野太郎デジタル相は10日、フジテレビ番組で自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー問題について発言した。「政治資金の不記載は法律違反でなかなか申し開きできない。きちんとうみを出しきることが大事だ」と話した。 「国民の政治不信が高ま…

倍賞千恵子 私の履歴書(10)悪女 女優

松竹で伝統的な看板女優と言えば華麗な正統派美人。岡田茉莉子さんや久我美子さん、岩下志麻さんらが目に浮かぶ。花ならバラかボタンかダリアだろうか。山の手のハイソな香りが漂い「高根の花」という言葉がピッタリだ。 一方、私は正反対。下町育ちで父は都…

シャープ、フクロウ模倣の送風機 動きや骨格を応用

シャープが生物の動きや構造を模倣した新商品を開発している。要素技術としてではなく、骨格や動きを忠実に反映する。このほどフクロウの羽ばたきに着想を得た送風機を開発した。風量にゆらぎをつけて自然界の風に近い心地よさとした。2024年度中に量産化し…

自転車「ビワイチ」全県拡張 滋賀の官民連携、周遊促す 地域のチカラ 街のイノベーション

インバウンド(訪日外国人)でにぎわう京都の陰に隠れてきた滋賀県が自転車をテコに巻き返している。琵琶湖一周を目指す「ビワイチ」のイメージを、県内くまなく自転車で訪ねて史跡や自然に触れる「体験」に広げ、観光客を呼び込む。「官」が主導し民間が協…

新NISA、攻めの投信 成長投資枠2000本リターンで選別

「対象の投資信託が多すぎてどれを選べばいいか迷ってしまう」。千葉県の小栗紬さん(29歳)は来年の新NISA(少額投資非課税制度)開始に合わせ、毎月3万円に設定している積み立て投資の金額を10万円に増やす計画だ。米S&P500種株価指数に連動するインデック…

日清食品なぜCM常勝 宣伝部、社長と週一「御前会議」

あやしげな動きのアニメーションに、耳から離れないメロディー。「やっぱりまた日清だ」と毎度、見る人の心をつかむCM。日清食品ホールディングス(HD)でその制作を一手に担っているのが25人のチーム、宣伝部だ。CM好感度ランキングでは食品分野で29カ月連…

住友生命、ヘルスケアのプリベントを完全子会社化

住友生命保険は8日、医療データ解析や重症化予防支援などを手がけるPREVENT(プリベント、名古屋市)を完全子会社化したと発表した。買収額は非開示。自治体や企業向けに重症化予防サービスを広げるなど、ヘルスケア事業の強化につなげる。両社は2021年から…

大企業製造業の景況感、3期連続改善か 短観の民間予想

日銀が13日に公表する12月の全国企業短期経済観測調査(短観)の民間エコノミスト予想がほぼ出そろった。企業の景況感を示す指数が大企業製造業は中心値でプラス10と小幅ながら3四半期連続で改善する見通しだ。前回9月調査はプラス9だった。企業収益は好調で…

フィリピン・デジタル金融、新旧勢力が顧客争奪

【マニラ=志賀優一】フィリピンで伝統的な銀行と新興勢力がデジタル金融を競っている。同国の金融口座保有率は5割弱にとどまるが、所得向上やスマートフォンの普及で顧客基盤の拡大が見込まれる。各行はアプリの使い勝手向上や金融商品の充実などによって顧…

金融庁、FTXジャパンに資産の国内保有命令 3カ月延長

金融庁は8日、経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業大手FTXトレーディングの日本法人FTXジャパン(東京・千代田)に対し、金融商品取引法に基づく資産の国内保有命令を3カ月延長した。期間は10日から来年3...LINEの友だちになって、暴騰株を無料でゲット…

「超円安」に転機、日米金融政策が変化 経済構造なお弱く 編集委員 大塚節雄

歴史的な円安相場に転機の兆しが出ている。米国の金融引き締め局面が終わりに近づくなか、日本で金融緩和の出口に対する意識が強まってきた。世界で孤立した極端な緩和状態から脱すれば、「超円安」も終わりを告げる可能性は高い。問題は「利上げには耐えら…

欧州、消えぬ景気後退懸念 早期利下げ論浮上でユーロ安

欧州の景気後退懸念が続いている。11月のユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)が好不況の節目である50を6カ月連続で下回るなど、先行きの厳しさを示す経済指標の発表が相次ぐ。欧州中央銀行(ECB)が2024年前半にも利下げに踏み切るとの思惑が市場で浮上し、…

銀行は成長か衰退かの岐路に「銀行150年 新たな挑戦」

日本初の銀行、第一国立銀行(現みずほ銀行)の設立から150年。日本経済新聞は今夏、連載企画「銀行150年 新たな挑戦」を掲載しました。テクノロジーの進化で金融の境界線が揺らぎ、銀行は成長か衰退かの岐路に立っています。成長を切り開いていくために何が…

割れる消費統計、日銀悩ます 「出口」判断に影響も

日本の消費統計が割れている。総務省が公表する家計調査では実質消費の落ち込みが続くが、日銀の消費活動指数は横ばい圏内にとどまる。物価高が続くなかで消費が一定の強さを保てるかは、政府・日銀が目指す持続的な物価2%上昇を占ううえでの重要なピースと…

IMF報道官「日銀は短期金利の引き上げ用意を」

【ワシントン=高見浩輔】国際通貨基金(IMF)のジュリー・コザック報道官は7日の定例記者会見で、日銀の金融政策について「インフレ目標が持続的に達成できることが明らかになった際に備えて、短期の政策金利を引き上げる用意を続けるべきだ」と話した。マイ…

ECB、2会合連続で金利据え置きへ 利下げ観測けん制も

【ベルリン=南毅郎】欧州中央銀行(ECB)は14日に開く理事会で、政策金利を2会合連続で据え置く見通しだ。インフレ基調が鈍化しているうえ、ドイツを筆頭に景気不安が拭えないためだ。急ピッチで進めてきた利上げの効果を見極める構えで、市場で浮上する早期…

物価対策を再検討、本当は何が必要か 人生100年こわくない・マネー賢者を目指そう(熊野英生)

岸田首相の経済対策は評判が悪く、内閣支持率を急低下させた。一体何が悪かったのか。各種世論調査では、所得減税は選挙対策だという評価が目立つ。物価対策として1人当たり4万円の減税をしても、物価上昇それ自体が止まる訳ではない。2024年6月のボーナスに…

国際金融都市、東京は3位か20位か 運用立国で思惑も

国際金融都市として東京の実力はどの位置にあるのか――。英調査会社のランキングで東京は20位、ニューヨークやロンドンはおろか韓国・ソウルにも劣後する。一方、森記念財団のリポートでは3位の位置づけだ。ここまで差が開いた背景には都市を評価する難しさが…

米雇用の過熱一服、織り込む市場 金利急低下どこまで

【ニューヨーク=三島大地】米労働省は8日、11月の雇用統計を発表する。市場は就業者数や時給の伸び鈍化を織り込み、長期金利は一時3カ月ぶりの水準まで低下した。労働市場の過熱感が和らぐ内容になれば、米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測は一段と強…

マスク氏、ディズニーCEOと場外乱闘 「解雇されるべき」

【シリコンバレー=中藤玲】米起業家のイーロン・マスク氏が、保有するSNSのX(旧ツイッター)への広告出稿を止めた米ウォルト・ディズニーに「口撃」を続けている。7日にはディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)を名指ししたうえで「彼はただちに…

GDP、年率2.9%減に下方修正 7〜9月改定値

内閣府が8日発表した7〜9月期の国内総生産(GDP)改定値は物価変動の影響を除いた実質の季節調整値が前期比0.7%減、年換算で2.9%減だった。11月の速報値(前期比0.5%減、年率2.1%減)から下方修正した。個人消費などが弱含み、4四半期ぶりのマイナス成長とな…

針使わぬ「貼る注射器」、衝撃波で薬剤注入 名古屋大学

名古屋大学の市原大輔助教らは針なしで薬剤を注入できる注射器を開発した。薄いシートを皮膚に貼り、ロケットの打ち上げ時などに生じる衝撃波で皮下組織まで薬剤を届ける。自己注射が必要な糖尿病患者や不妊治療中の人などの注射への負担を減らす医療機器と…

格安スマホで仮想通貨を採掘 報酬は利用料に充当

ドコモショップなどで格安スマートフォンを展開するフリービットは2024年2月にも、スマホの充電中に暗号資産(仮想通貨)を採掘するシステムを使ったサービスを始める。採掘に応じてポイントを付与し、1ポイント100円で使える。月間で数ポイントたまる計算で…

明治安田生命、積立保険の予定利率1%に 24年2月

明治安田生命保険は7日、2024年2月から、保険料を毎月納める平準払いの積立保険の予定利率を現在の0.75%から1%に引き上げると発表した。予定利率の引き上げは2016年の発売以降初めて。国内の長期金利が上昇傾向にあることを踏まえて商品の魅力度を高める。平…

海外送金にステーブルコイン利用、JPYCとウニードス提携

スタートアップのJPYC(東京・千代田)と国際送金サービスを取り扱うウニードス(東京・新宿)は日本円に連動したステーブルコインの発行に向けて業務提携する。2024年にも発行するステーブルコインを小口の貿易決済や海外送金などで利用することを検討する。…

日銀、正常化へ地固め 氷見野副総裁「適切に出口判断」

日銀がマイナス金利解除への布石を打ち始めた。氷見野良三副総裁は6日、大分市内で開いた金融経済懇談会で、日銀が金融正常化に踏み切った際の経済への悪影響は比較的少ないとの見方を示し、「状況をよく見極めて出口のタイミングや進め方を適切に判断する」…